行ってきました 2022.9.9~12 薬師岳~五色ヶ原 B

山行名  薬師岳~五色ヶ原  B

日 時  2022年9月9日(金)~12日(月)

リーダー 北澤秀三

参加者  9名(男性4名、女性5名)

コース  初日:富山駅=折立―三角点ベンチ―五光岩ベンチ―太郎平小屋
    2日目:小屋―薬師岳山荘―薬師岳―北薬師岳―間山―スゴ乗越小屋
    3日目:小屋―スゴ乗越―スゴノ頭―越中沢岳―鳶山―五色ヶ原山荘
    4日目:小屋―ザラ峠―浄土山―室堂ターミナル=扇沢

歩行時間 初日:5時間15分 2日目:8時間15分 3日目:8時間17分 4日目:6時間45分  (休憩含む・以下同)

コメント  
初日:「レインウェアを着たり脱いだり」
百名山の一座で、その美しい山容から、「北アルプスの貴婦人」と呼ばれる薬師岳。その薬師岳を含む、「憧れのダイアモンドコース」に挑戦する日が来た。3泊4日という長丁場は初めて! ワクワクしながら折立登山口からスタートしたが、あいにくの天気でレインウェアは手放せず、視界も良好ではなかった。それでも樹林帯を歩き続けると、木々の香りに包まれ、何ともいえないリラックス効果が感じられた。要所に木製ベンチが設置され、歩きやすい石畳や木道も多く、初日の身体慣らしには良好なコースだった。
2日目:「広がる青空に感動、ナイフリッジに緊張」
陽の光を浴びながら、山荘前でラジオ体操をしたあと出発。青空がグングン広がり、昨日は霧で見られなかった景色もくっきり飛び込んでくる。薬師岳山頂には薬師如来像を祀った祠があり、「登頂成功」のお礼をしてから北薬師岳へ向かった。おかげで国の特別天然記念物に指定されている美しい「薬師岳カール群」も見ることができた。間山に向かう途中、急峻な痩せ尾根が待ち受けていて、それはかなりの難関だった。この日は中秋の名月。夜中に満月と美しい星たちに出会えて、心が震えた。
3日目:「高原植物にときめき、山の恵みを味わう」
きょうもバツグンの登山日和。「休憩はこまめに取ります。写真を撮りたいときは声をかけて下さい」というリーダーの計らいもあり、山並みや高原植物の写真を思う存分撮ることができた。ブルーベリーや野イチゴを見つけては味見をする、という楽しさもあった。ゴロゴロの岩場や滑りやすいザレ場も随所にあり、急登・急降下の繰り返しもあったが、みんな上機嫌だ。スゴノ頭山頂で、(踏破した)薬師岳と、(これから登る)越中沢岳の両方を目の当たりにできたのがサイコーだった。
4日目:最終日も晴れ渡り、素晴らしい景色に歓声を上げながら出発。戦国武将の英雄譚もある「ザラ峠」を超え、クサリ、ハシゴも使いながら浄土山に向かった。途中で雪渓にお目にかかり、一気に涼しい気分になれた。さらに特別記念物の「ライチョウ」を数羽発見し、息を潜めながら観察・撮影した。予定より早く室堂バスターミナルに到着し、ここで解散。
初めてづくし感動づくしの4日間の山行。緻密な計画を立てられたリーダーと、参加された皆さんの協力のおかげで大成功に終わった。

投稿者 田中久留美

写真撮影者 北澤秀三、鄧 子丹、田中久留美

① 折立登山口からスタート。小雨ながら、足取りは軽く心もウキウキ
② 安全登山の基盤作りにも貢献した太朗平小屋の前で、ラジオ体操

 

③ 薬師岳山頂。霧で眺望はいまひとつだったが、達成感でこの笑顔

 

④ これから目指す越中沢岳を背に。「アップダウンを覚悟しましょう」

 

⑤ 「ブルーベリー見つけた」。一粒つまむと優しい甘酸っぱさが広がる

 

⑥ 小屋を後にして最初の立ち休憩。「素晴らしい景色も見納めだね」

 

⑦ 浄土山に向かう途中のハシゴ。声をかけ合い、慎重に登っていく

 

⑧ 岩場を降りる途中でパチリ! 参加者は健脚揃いで疲れも見せず

 

⑨ カメラを構える方向に黒い点(写真左)、ライチョウだ!(写真右)

 

⑩ 花のピークは過ぎつつ、これだけ色とりどりの高原植物に出会えた

 

⑪ お世話になった3つの山小屋の夕食&朝食。おいしくいただきました
⑫ 宿泊先では「印象に残る山」「これから登りたい山」について語り合った

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