2023.5.3~5 常念岳~蝶ヶ岳 A
山行名 常念岳~蝶ヶ岳 A級
山行日 2023年5月3日(水)~5日(金)
リーダー 鈴木武夫
参加者 7名(男性4名、女性3名)
コース 1日目:穂高駅=一の沢―笠原―常念小屋(泊)
2日目:常念小屋―常念岳―蝶槍―蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)
3日目:蝶ヶ岳ヒュッテ―蝶ヶ岳―長塀山―徳沢―明神―上高地BT=松本駅
歩行時間 1日目:5時間46分(休憩含む) 2日目:8時間50分(休憩含む) 3日目:5時間10分(休憩含む)
コメント
晴れ渡る空の下、樹林帯の中を沢伝いに進んでいく。雪解け水の影響か、ゴーゴーと勢いよく水音が響き、水の透明度も高い。そんなところにも、春の息吹を感じた。何度か渡渉を繰り返すうちに、あたりは雪道に変わり、景色は一変。12本爪アイゼンを装着すると、歩行に安定感が増した。胸突き八丁の手前でソロ登山者に出会い、「涙が出るくらいつらかった」と教えてもらう。
冬山コースは実際その通りの急登で、しかもゴールが全く見えない。「でも私たちは一人じゃないよね」という連帯感が、つらさを和らげてくれた。遂に常念乗越に到着。「やったー」と後ろを振り返ると、まるで上級者スキーゲレンデ並みの急斜度だった。いやー、ここまで全員よく頑張りました!! 常念小屋の部屋の窓からは槍ヶ岳~大キレットの稜線がくっきり見えて、疲れは一気に吹き飛んだ。
2日目の朝。お天気はサイコーで、まるで夏山のようだ。岩稜帯を登り続けると、ほどなく常念岳山頂に到着。槍・穂高連峰はもちろん、乗鞍岳、御嶽山、富士山も見渡せる360度の展望に、思わず息を飲む。記念撮影を楽しんだあと、蝶槍~蝶ヶ岳ヒュッテを目指す。路面の状態に応じて、アイゼンを付けたり外したりするので、その扱いにも慣れてきた。木の枝をかき分けながら突き進むスリルを味わったり、ライチョウや岩スズメ、ホシガラスに遭遇したり。様ざまな出来事に心が躍り、前進することが楽しくて仕方がない。「瞑想の丘」にたどり着き、眼下に蝶ヶ岳ヒュッテが見えた。そして2日目の夜も楽しく山談義に花が咲き、心地よい眠りに着いた。
最終日、蝶ヶ岳の山頂を無事に踏破してから、下山スタート。雪の踏み抜き跡も散見し、慎重に歩く場面もあったが、テンポよく下っていき、徳沢園に到着。名物のソフトクリームを味わった後、澄み切った梓川の流れと共に上高地バスターミナルへ。猿の出現に驚き、可憐な高原花に癒される場面もあり、最後までワクワク気分だった。河童橋から見える素晴らしい穂高連峰に別れを告げて、夢のような3日間の山行は終了。タフで、様ざまな経験と知識を持ち合わせた素晴らしい参加メンバーの皆さん、そしてリーダーの鈴木さん、本当にありがとうございました。
投稿者 田中久留美
写真撮影者 鈴木武夫、浅岡恵美子、三澤幸弘、田中久留美
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