2023.12.19 滑川源流から河口まで・26の橋巡り C
山行名 滑川源流から河口まで・26の橋巡り
山行日 2023年12月9日(土)
リーダー 藤田幸子
参加者 33名 男性6名(体験山行1名含む) 女性27名
コース
鎌倉駅=十二所神社前―朝夷奈切通入口―いずみ橋―もりと橋―光触寺橋―明石橋―二ツ橋―泉水橋―西泉水橋―虹の橋―青砥橋―華の橋―子ども自然ふれあいの森(昼食)―廣瀬橋―犬懸橋―(歌の橋)―大御堂橋―大蔵稲荷橋―宝戒寺橋―東勝寺橋―琴弾橋―夷堂橋―下川橋―大町橋―延命寺橋―琵琶橋―閻魔橋―上河原橋―海岸橋―滑川橋―鎌倉駅
歩行時間 5.5時間 (休憩・昼食時間含む)
コメント
今回の鎌倉探訪の切り口は『7.6Kの滑川』、そこに架かる橋から鎌倉を知る山行だ。鎌倉駅からバスに乗り、十二所神社バス停から歩き始める。脇道に入り小川が流れる旧道を少し歩くと、崖から突き出た竿から清水がチョロチョロ流れている。これが『大刀洗の水』。梶原景時が上総広常を近くにあった広常の屋敷で誅殺し、帰りに太刀を洗ったという血なまぐさい話が伝わる。源流の朝夷奈切通はそのすぐ奥にあり、あたりは紅葉に包まれ、染み出した湧水でしっとりと美しい。
ここから金沢街道を西へ、車に注意しながら滑川沿いに進む。街道をそれて小道にはいり、一遍上人像と塩嘗地蔵のある『光触寺』に立寄る。その後も明王院のお庭を拝見して古都の歴史を味わいつつ橋を幾つか渡る。昼食のため『華の橋』から滑川を離れ、竹林が美しい報国寺を散策し、その先を左に曲がり巡礼古道に入る。
人ひとりがやっと通れる暗い道を縫うように歩き、しばらく崖淵の急な山道を注意深く登る。平らな所に出て突然出会ったのは『金剛窟地蔵尊』。お顔が風化した磨崖仏だ。信仰にすがる人々の深い思いをひしひしと感じた。尾根伝いにしばらくアップダウンを繰り返し、紅葉の林を通り抜けると明るい広場に出た。そこは『こども自然ふれあいの森』、ここで昼食をとる。
昼食後は、宅間ヶ谷を下りて『旧華頂の宮邸』に立ち寄り、報国寺まで戻り、橋巡りの再開だ。幾つかの旧跡を眺めながら橋を渡り、『大蔵稲荷橋』に到着。その先の大蔵稲荷神社入口には『歴史的風土妙本寺衣張山特別保存地区』の表示があり、25年位前から通行止めだが、神社裏から祇園山ハイキングコースに繋がっていたそうだ。
このあと、北条氏歴代執権の屋敷跡に建つ『宝戒寺』の裏へと住宅地を迂回して宝戒寺橋まで行く。北条氏の墳墓『紅葉ケ谷やぐら』を外から覗いた後、『東勝寺橋』へ進む。深くえぐられた川に架かるコンクリート製アーチ型の橋で、関東大震災後に建設された。アーチを確認しようと川へ下りると、渓谷に来たかのようで紅葉が美しい。この橋に続く道の奥には北条高時が一族870名と共に自害した東勝寺跡がある。
この後、住宅地をぬって『琴弾橋』、妙本寺を経て『夷堂橋』を渡ると本覚寺だ。鎌倉駅はすぐそこだが、橋巡りはまだまだ続く。ここから滑川は平地を一気に流れる。どの橋にも由緒由来がある。延命寺門前の『延命寺橋』、琵琶小路に架かる『琵琶橋』、荒井閻魔堂に由来する『閻魔橋』。
滑川はJR横須賀線の下をくぐり材木座まで流れると川幅を広げ、橋を2つ渡ると最後の『滑川橋』。国道134号線海岸道路に架かる白く広い堂々とした橋で終了。由比ヶ浜が目の前に広がり、初冬の陽射しを浴びに来た人々で賑わっている。過去から現在まで、あっという間の時空を超えた旅のような橋巡りであった。
投稿者 中澤正子
写真撮影者 三苫昭雄 中澤正子 藤田幸子
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