2023.12.24 弁天山から網代城山 D

山行名  弁天山から網代城山    

山行日  12月24日(日)

リーダー 柏木 哲彦

参加者  45名

コース  武蔵増戸駅-山田大橋-貴志嶋神社-弁天洞窟-弁天山(330.7m)-網代城山-小和田グランド-秋川遊歩道-武蔵五日市駅

歩行時間 約4時間50分(休憩などを含む)

コメント 師走の24日、私たちは武蔵増戸駅から歩き始めた。
 秋川に架かる山田大橋からの眺めは、紅葉と緩やかな流れが美しい。のどかな農村風景の中をしばらく歩くと立派な鳥居が見える。貴志嶋神社(弁財天社)、ここが網代弁天山の登山口だ。長い石段の先に奥の院にあたる洞窟がある。岩を数段登り、ポッカリ空いた穴から中を覗くと暗闇の中、毘沙門天像と大黒天像が見える。大黒天は石造りで高さ35cm、文明9年(1477年)(ちょう)(とり)(うるう)正月六日の紀年銘が刻まれている。村人が五穀豊穣を祈り祭ったのだろう。自然豊かな武蔵野には古くから人々の暮らしがあり、それを守りたいという強い思いが伝わってくる。 
 この先、奥の院の脇から山を廻るように登る。枯れ葉で足を滑らさないよう注意してグングン登ると弁天山の山頂だ。桜の頃なら眺望と合わせて静かな花見ができそうな場所だ。あたりはツツジの名所でもある。
 ここから先も気持ちのいい山道でアップダウンを繰り返す。しばらくすると、見上げた先に急登が待っている。しかし空気は澄み、土は柔らかく足取りは軽い。登り切った先の平坦なところに網代城山はあった。15世紀中頃、南一揆と呼ばれる地方武士の集団によって築かれた小さな山城だ。山頂には本丸もあったらしい。農民が武器を手に必死に戦った当時を思い浮かべる。
 このあと弁当を食べ、午後は小峰公園に下った。山歩きはここで終え、ぽかぽかの日差しのなか秋川遊歩道を歩き、武蔵五日市駅で解散。 体力維持とチョットした好奇心、どちらも満たされた山歩きであった。

投 稿 者 中澤 正子

登山口の鳥居
大黒像と毘沙門天像
洞窟の入口で
気持ちのいい急登
弁天山山頂
網代城山山頂
集合写真