2024.6.10 鎌倉から逗子へ・アジサイ巡り C(2回目)

山行名  鎌倉から逗子へ・アジサイ巡り C(2回目)

山行日  2024年6月10日(月)

リーダー 藤田幸子

参加者  33名 男性5名 女性28名

コース  鎌倉駅―大巧寺―妙本寺―名越切通―お猿畠の大切岸(イワタバコ群生地)―パノラマ台―子ども自然ふれあいの森(昼食)―ハイランドなかよし公園―岩殿寺奥の院―岩殿寺本堂―逗子駅

歩行時間 5時間 30分 (参詣・昼食時間含む)

コメント 
夜半に降り出した雨は早朝に止み、生き生きとした草花を鑑賞するには絶好のコンディションです。総勢33名の鎌倉から逗子へのアジサイ巡りは、3班に分かれてスタートしました。まずは安産祈願の大巧寺へ、派手さこそないもののよく手入れをされた庭には、この時期以外では気付かぬようなたくさんの種類のアジサイが控えめに、そして美しく咲いており、珍しい八重のドクダミと共に楽しませてくれました。

5分ほど歩いた妙本寺は趣も異なり大木の間に苔生した墓石の並ぶ静謐な空間でした。頼朝の血をひく最後の源、源媄子の墓が緑に覆われた寺の一角にひっそりと佇んでいました。

横須賀線を2度越えて10分程歩くと名越切通の大町入口です。切通は鎌倉の三方を囲む山を最小限に切取って通した交通路で、中世では防衛拠点であり、江戸時代には鎌倉七口と呼ばれる交通の要所となり、その一つの名越切通は三浦方面への要路です。うっそうとした森の中を滑り易い泥石に気を付けながら登ると、途中にまんだら堂跡があり、柵の外から眺めると無数のやぐら(墳墓)が並び興味深いものでした。やがて大切岸散策路を進むと出口あたりの岩壁を這うようにイワタバコが群生していました。ファイブスターの形をした可憐な紫色の花、朝あがった雨の雫を湛えた先の尖った数珠玉のような蕾、そして辺り一面には爽やかなドクダミの香り…あれ、見下ろすと涼しげな白い花々が強い香りを放っていました。ハルジョオンのお花畑、ヨモギの群生、ススキやクズ等の間を抜け向かったパノラマ台は、本日一番の景勝地でした。大島を遠望し、江の島、稲村ヶ崎から素晴らしい曲線を描く由比ヶ浜、そこから広がる鎌倉の街は、まさに天然の要塞然としていました。

午後は逗子へと向かいます。板東三十三観音第2番札所岩殿寺への巡礼古道は、ツワブキの葉の緑の間に次々と咲き誇る大輪のヤマユリが現れ、甘い香りに包まれてうっとりとしながら歩を進めました。途中、宅地開発の時に造成されたハイランド桜道でいったん古道は途切れ、後半は小さな公園の入口横にある竹林から始まりました。足場の悪い中、他者を気遣いながら歩くリーダー、サブリーダーの方々。いつの間にか忘れてしまった良い習慣や行動を何度となく感じられるのもおいらくの素晴らしい所です。

裏山の奥の院から参詣した岩殿寺は、石段の両側にアジサイが美しく植えられていました。まだ例年の三分の一程度だそうですが、その分咲き始めの初々しさ、可愛らしさが際立ち満足のいくものでした。

逗子駅に向かう前、山門の外で解散式をしました。毎回魅力的な鎌倉を提案して下さるFリーダーの最後のC山行企画であり、これからは準幹事として軽ハイキング部企画となるそうです。穏やかで温かな雰囲気と拍手での締めくくりとなりました。
お疲れ様でした。ありがとうございました!

投稿者 新井美江

写真撮影者 藤田幸子

1、妙本寺
2、名越切通
3、イワタバコの群生
4、パノラマ台からの展望
5、子ども自然ふれあいの森
6、巡礼古道の山百合
7、岩殿寺への険しい裏山道
8、岩殿寺

「行ってきました」一覧表に戻る