10月18〜21日 御在所岳~赤目四十八滝~大峰山 B
山行名 御在所岳~赤目四十八滝~大峰山
山行日 10/18(金)〜10/21(月)
リーダー 濱田 正和
参加者 12名
コース ①御在所岳中道登山口―負れ岩―キレット―御在所岳山上公園ロープウェイ駅=湯の山温泉泊
②赤目口駅=赤目滝バス停―散策―赤目滝バス停=赤目口駅=大和八木駅―宿泊
③下市口駅=行者環登山口―弥山―八経ヶ岳―弥山小屋泊
④弥山小屋-行者環登山口=下市口駅
歩行時間 ①4.5時間 ②3時間 ③5.5時間 ④3.5時間 (休憩含む)
コメント 1日目:名古屋駅から近鉄を乗継ぎ、湯の山温泉駅下車。宿の送迎バスで御在所岳中道登山口へ。不要な荷物は宿に運んでもらえた。
朝から怪しげな空模様だったが出発時はポツポツ降りだした。出だしからいきなりザラザラとした花崗岩の岩稜。前日からの雨のせいで濡れている。滑らないようドキドキしながら注意深く足を進める。やがて不思議な形をした奇岩が次々と現れ皆興奮。中でも「地蔵岩」は二枚の岩の上にサイコロ状の岩が斜めに乗った形をしており、「絶対に落ちない」ことで受験生の聖地として人気だそうだ。スリルあるキレットもあり変化に富んだ面白いコースだった。
上に行くに従って益々ガスが濃くなり、視界の効かないホワイトアウト状態となる。道迷いの危険もあるため、山頂は諦め山上公園駅からロープウェイで下山した。
2日目:移動日は赤目四十八滝を散策。実際の滝の数は20程度と思われるが、これだけ滝が集中して存在している散策路は珍しい。見どころとされる5つの滝のうち3つを巡ったところでまた雨となり、早めに散策は切り上げ橿原神宮を参拝することにした。翌日からの大峰山登山の安全と好天を祈願する。
3日目:いよいよこの山行のハイライト八経ヶ岳に登る。まだどんよりとした天気の中、行者環登山口より出発。沢沿いの登山道は風が冷たい。このコースは山頂まで標高差約1,000ⅿあるが比較的緩やかな道が続く。木の根が這う歩きづらい場所や、大きな段差もあったが何とか通過し、奥駈道出合からは暫く稜線歩きとなる。すると曇り空がスッキリ晴れ渡り、紅葉が目に眩しく映るようになる。「写真タイム!」のリーダーの声に、「待ってました!」とばかりに、しばし秋の山々の眺望をカメラのおさめ、目にも焼き付ける。赤や黄色、オレンジに色づいた木々が山全体に広がる様子に歓声が上がる。「今年初めての紅葉狩り」と満足そうな人もいた。
山頂直下の弥山小屋付近は苔の絨毯が敷き詰められているよう。荷物をデポしてほぼ空身で山頂に向かう。八経ヶ岳山頂からは大峰の山々が一望できる。吉野から熊野に続く修行道、大峰奥駆道とはどんな厳しく険しい道なのだろうと思いを馳せる。
4日目:ガスの中現れた鹿に見送られながらの下山開始。それでなくても危険な下りだが、ガスのため尚一層足元に集中して下る。昨日のキラキラした紅葉が今朝は霞んで神秘的。
最後は奈良で解散というリーダーの粋な計らい。近隣の寺を訪れる人も、そのまま京都に向かい帰る人もいた。2日目に「滝の散策」という足を休める日を設けていただき、また毎回不要な荷物をデポできるなど、非常に工夫された、ありがたい素晴らしい3泊4日の山行企画だった。
山行レベルは「B」であったが、「まだまだ行かれるなぁ~」「自信が湧いた」との声も聞こえた。
投 稿 者 塩山 いずみ
写真撮影者 飯塚 佐和子 塩山 いずみ