2025.3.19~20 奥久慈男体山 B
山行名 奥久慈男体山 B
山行日 3月19~20日(水~木)
リーダー 設楽政夫
参加者 17名(男性4名、女性13名)
コース 袋田駅=滝本―生瀬富士=常陸大子駅―宿泊=大円地駐車場―奥久慈男体山―西金駅
歩行時間 1日目 4時間 2日目 5時間(休憩含む)
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【1日目】
降り続く雨、時折強く吹く風、木に積もった雪が舞う中、生瀬富士山頂直下の岩場を登降。さながら雪山の岩トレという、なかなか経験出来ない幸運に恵まれた。チェーンスパイクをつけたまま、15メートルほどと思われる岩面を、ロープを出してもらい、最初の垂直な壁は、MSLから登りやすい足場を教えてもらい山頂へ。山頂は雪が多く狭い。すぐ先の茨城のジャンダルムをリーダーが下見に行ったが、雪が積もりすぎているため、今回は断念。
下りは、各自チェストハーネスをつくり、ビレイをしてもらいながらのクライムダウン。岩が濡れて滑りそうな上、チェーンスパイクを着けているので、つま先でしっかり立つ感覚がしっくりせず、上体を起こして足場を探すが怖い。下から、MSLが「もっと右」と言ってくれているのだが、ついつい足場が見やすい方向に降りてしまう。だだ、その方向は、最後の垂直な壁に足場がなく、てこずってしまった。上で待っている人は寒さで大変。登る時に下るルートを把握していた人はすんなり降りている。基本を忘れていた。
【2日目】
タクシーが手配できたとのことで、出発が7:25から9:00となり、8:50集合、ミーティング。
リーダーより、全員が昨日、岩場の登降をクリアしたことにお褒めの言葉をいただく。ただ、必携品を忘れた人がいたので「必携品は、今回のように使わないと降りることができない場合があるので、使わなくて当たり前の前提で山行には必ず持って参加して下さい」。
奥久慈男体山の岩稜帯は、切り落ち、高度感があるところが一か所あったが、急な割には、とても楽しく登れる。岩稜帯の良い練習コースだと思う。ただ、思っていた以上に長かった。
11:30順調に山頂に到着、昼食。思った以上に雪が残っており、用意されていたエスケープルートでも時間がかかり過ぎる可能性が高いので、奥久慈男体山周回で降りることとなった。西金駅では、次の電車まで1時間以上あったためロープワーク講習が行われた。
悪条件下、諦めずに生瀬富士山頂まで行き、直下の岩場で16名をビレイして安全を確保してくれたこと、下山ルートを的確に判断してくれたこと、良い宿の手配・役所に電話して格安な公共タクシーを見つけてくれたことなど、リーダー、サブリーダーの力量及びみんなに楽しんでもらいたいという気持ちを強く感じた。ありがたいものである。
投 稿 者 吉見 晃
写真撮影者 藤本正徳 吉見 晃 O.Z