2025.4.27~28 立山三山(残雪期テント泊)A

山行名  立山三山(残雪期テント泊)A  

山行日  4月27日(日)~28日(月)

リーダー 三谷嘉章

参加者  4名(男性3名、女性1名)

コース  1日目:扇沢=室堂-雷鳥沢--雷鳥沢(テント泊) 2日目:雷鳥沢-剱御前小舎-真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山-雷鳥沢-室堂=扇沢

歩行時間 1日目:4時間、2日目:11時間

コメント 初めての雷鳥沢と立山縦走、しかも雪山となんとも楽しみだが、縦走予定の2日目は曇天の強風という天気予報。そんな一抹の不安を抱えながらもいざ出発。

初日、扇沢から電気バス、ケーブルカー等を乗り継いで室堂に出てみると晴天。途中の地獄谷から上る煙が黄色く見えます。このときの参加者の荷物は差はあるものの15~20kg程、雪山テント装備は重いですね。雷鳥沢にテントを張ってもまだお昼。昼食を食べてから、ちょっとそこに見える稜線付近まで散歩しようということに。奥大日岳方面に足を伸ばし往復三時間程の急坂ありトラバースありのなかなかハードな散歩(?)でした。

2日目、起床すると引き続き多少雲はあるが晴れており風も弱い。支度を整え、まずは剱御前小舎を目指します。

リーダーの適切な装備を切り替える指示のもと厳しい個所もこなしていきます。そしてそれを忘れる稜線や山頂からの絶景な景色!この季節の済んだ空気で剱岳をはじめ後立山連峰がこれでもかと色々な顔を見せてくれました。冬毛の白い雷鳥が行く先々で巡り合えたのもグッド。

個人的な反省点はあるものの、それも含めて得るものが大きく、全員が協力しあえるとても良い山行でした。(A)

雪山のルートファインディングの重要性を強く感じた。確かに踏み跡があるが、クラックや雪庇がかなり大きく、踏み跡は安全なのか?考えさせられることが多かった。

学びも多かった。ダガーポジションでピッケル、アイゼン前爪総動員で必死に登る体験、危険なトラバース、稜線上の強風、突風も貴重な体験だった。緊張の続く中、お互いを気遣う声掛け、励まし、そして3000m峰からの絶景、可愛い雷鳥にも癒やされ最高の山行だった。雪山でレベルアップしたい人は是非歩いてもらいたい。それが残雪期の立山三山だ。(K)

立山アルペンルートで扇沢から室堂まで標高2450メートルを一気に登るとそこはまだ冬山。温暖な下界との気温差を強く感じた。残雪期は日も長く日中は温かさも感じられ、早朝は気温が低く雪も締まって歩きやすくなる。基本的なアイゼンワークも雪山山行では使用する場面がなかった急登やトラバースですべて実践できレベルアップすることができた。

それにしてもこのリーダー毎回ハードな山行が多い。たまには「ゆるふわ山行」もお願いしたい。(H)

雪山の天候判断は難しい。初日は晴れ。2日目は予報曇りだが晴れ。三山周回してテン場に戻ってきて明日の天気を確認すると雪&爆風の超悪天候。予報は余りあてにならない。時刻は13:40。室堂から扇沢への最終便は16:30頑張れば何とか間に合う。メンバーと協議し「翌日の悪天候」より「頑張って当日下山」を選択。。

しかしである。雷鳥沢野営場から室堂まではほぼ登りだ。三山周回した後に20㎏近い荷物を背負って1時間半登る。しかもタイムリミットのおまけつき。全員体力の限界に近い。何とか最終の15分前に室堂駅に着く。かつてこれほど安堵したことはない。

扇沢に戻り薬師の湯で入浴。夕食を摂り帰路につくが今度はメンバーの終電との戦いだ。平日の夜でよかった。渋滞もなく無事到着。 本当に最後の最後まで気の抜けない山行だ。たまには「ゆるふわ山行」というやつをやってみたい(笑)(L)

投 稿 者 ミタニン、あっちゃん、KNちゃん、原坊
写真撮影者 ミタニン、あっちゃん、KNちゃん、原坊

重さは15-20Kg
大きく口を開けたクラック
白い雷鳥も見れました
試練と憧れをバックに
富士ノ折立手前の核心部
ダガーポジションを取って急登を慎重に登り詰める
おしゃれ番長
始終、眺望と天候に恵まれた
雄山までの道のりも険しい
滑落しないように慎重に
雄山神社峰本社

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