2025.5.04~06  妙高山・高妻山・火打山 A

山行名  妙高山・高妻山・火打山  

山行日  5月4日(日)~ 6日(火)

リーダー 牛山 誠

参加者  6名(男性3名、女性3名)

コース  (2日目の行程) 宿=戸隠キャンプ場―ブナ仙人―六弥勤―高妻山―六弥勤―ブナ仙人―
               戸隠キャンプ場=宿

歩行時間 10時間半(休憩含む)

コメント 初日の妙高山と3日目の火打山は、悪天候など諸事情の理由で中止になったが、2日目の高妻山は素晴らしかった。

戸隠キャンプ場の奥にある登山口へ向かう途中、濃いピンク色から淡いピンクまで、様ざまな桜の木々に、先ず目を奪われた。そして牧場を通り過ぎると、勢いよく流れる沢が2か所あった。ためらいなくリーダーがザブザブ渡り、みんなもそれに続く。

かなり斜度のある樹林帯の中をグングン進むうちに、すぐに暑くなり衣類調整。しばらく歩くと残雪エリアになり、チェーンスパイクを装着した。視界が開けてくると、黒姫山はじめ雄大な山々が眼前に現れ、テンションが上がる。

急登も増えてきたところで、アイゼンに履き替えた。歩行に安定感が増した半面、融雪した岩場ではアイゼンの刃が岩にぶつかり、ちょっとしたストレスになる。それでも着実に高度を上げていくと、水色に輝く北アルプスが遙か彼方に見えてきた。

高妻山は山頂までの間に1から10まで、仏様の名前がついた道標がある。9番目にあたる【九勢至】まで来ると、高妻山山頂がドーンと見えて来た。ここから急登を登るため、ストックからピッケルに持ち替えた。「この斜度45度くらいあるかな?」「スキー場では最上級コースだね」と口々に言い合う。確かに一歩踏み外したら、一気に下まで滑り落ちてしまう怖さがある。みんな表情を引き締めながら慎重に歩いた。

核心部を通り過ぎると、ついに高妻山山頂へ到着だ。「ヤッター」と歓声が上がる。2時間ほど前にうっすら見えていた北アルプスの山々が大きくクッキリ現れた。青空の下、白馬岳から剱岳、水晶岳、奥穂高などなど、憧れの山々を眺めながら、行動食を食べたり写真を撮ったり、しばし幸せな時間を味わった。下山途中に五地蔵山にも寄ってみたが、山頂からは四阿山や浅間山なども見ることが出来た。

宿で「お疲れ様でした!」の祝杯を上げたが、そのビールの味は格別だった。

参加メンバーにもヒアリングした。「山頂で北アルプスを隅から隅まで見ることが出来て、疲れが吹っ飛んだ」「北信五岳(斑尾、戸隠、飯縄、黒姫、妙高)はノーマークだったけど、面白いエリアだと気づいたので、また挑戦したい」「宿の食事も美味しかったし、朝食用のおにぎりの具も良かった」「水芭蕉、カタクリの花、ショウジョウバカマなどが咲いていた。花がもっと咲き乱れる時期に再訪したい」といった感想が寄せられた。

リーダーは「最近の寒暖差の激しい中、雪山装備の使用タイミングを判断するのが難しい局面もあった。きょうは天気に恵まれ、眺望を満喫でき、残雪期の山の素晴らしさをみんなで共有できたことが嬉しい」と話してくれた。私たちを温かく引っ張ってくださったリーダーと、タフで明るい参加者の皆さん。本当にありがとうございました。

投 稿 者 田中 久留美

写真撮影者 参加メンバーの皆さん

戸隠キャンプ場の中を通って、登山口へ向かう
沢の渡渉が2か所あったが、難なく全員クリア
無雪登山道をズンズン歩く。
気温も上昇、まるで夏山
「もう少しで頂上だー」
と思いつつも、慎重に歩く
ついに高妻山頂上。
北アルプスをバックにパチリ
頂上でしばし休憩。「素晴らしい眺めだねー」
ずっとこうしていたかったけど、
「そろそろ下山しよう」
山頂の片隅に安置されている
【十阿弥陀】の石祠
下りも着実に。
ピッケルの使い方にも慣れてきた
戸隠山縦走路の途中にある
五地蔵山にも寄る
五地蔵山山頂から四阿山や
浅間山がよく見えた
戸隠キャンプ場には水芭蕉が可憐に
咲き乱れていた
戸隠神社の石段は長い
奥社へと続く参道の杉並木は
圧巻だった

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