2025.5.12  新緑の鎌倉・十王岩から回春院へ D

山行名  新緑の鎌倉・十王岩から回春院へ 

山行日  5月12日(月)

リーダー 藤田 幸子

参加者  32名 (男性5名 女性27名)

コース  北鎌倉駅東口―明月院通り―天園ハイキングコース明月谷入口―勝上嶽―十王岩―
     朱垂木やぐら群―大覚池・回春院(昼食)―四辻―来迎寺―八幡宮―二十五坊跡―
     八幡宮―鎌倉駅 

歩行時間 4時間40分(参詣・昼食時間含む)

コメント 昨年のアジサイから1年ぶりに参加した藤田さんの鎌倉でした。面白かったです。準幹事になられてからD山行ということでしたが、内容は抜群で、いい鎌倉を見せていただきました。

10時北鎌倉駅集合。総勢32名、80歳以上18名ということで、元気はつらつ和気あいあいでの始まりでした。気の利いたCafeを横目に見ながら明月院通りから天園ハイキングコースへ向かいます。歩くには丁度いい気温でうっそうとした庭を持つ家々や、シャガや小菊の可愛らしい花々、そして5月の新緑の眩しい道沿いを進みます。コーヒーショップの脇を登ると入口です。マイナスイオンたっぷりの山道に入る前に、Wサブリーダーから歩き方のアドバイスをいただきました。朝まで雨の山道は滑りやすく、前後との距離をとること、前足に体重をかけて後ろ足を抜くだけにするなど工夫を伝授していただきました。

何羽もの鳥の恋唄(たぶん)を聞きながら、春の森の中へ分け入りました。大木の広場をぬけ、笹のトンネルをくぐっているとこの道が日常使われていた頃にタイムトリップでもしたような気分になります。草いきれの中、古い階段と木の根の階段を登り、高いところで開けると十王岩がありました。側面と天井の消え失せた大きな塊、奥壁だったところ掘られた冥界の王3体は風化したそのお姿で何を見、何を思っていらっしゃるのか。眼前に続く鎌倉の山々、街そして海の美しさを眺めながらそんなことを考えていました。

ほどなくハイキングコースを逸れ向かったのは朱垂木やぐら群です。中央のやぐら天井には今なお当時描かれたであろうベンガラ色の平行線がはっきりとわかり、特別感がありました。ここはお墓としても、修行の場としても使われていたそうで、納得の雰囲気でした。

高い杉とシダの茂みの中を、やたら上手にさえずる鶯たちを聞きながら沢に沿って歩きます。明るさと暗さのコントラストが美しい森。後方から”こんな山の中みたいなところは珍しいな。”というつぶやきが聞こえてきました。回春院は深山幽谷、建長寺のご本尊である地蔵菩薩の見守る癒しの場でした。そんな池のほとりで静かにゆったりと食べた昼食は美味しかったです。

四辻まで登り、いっきに下って、来迎寺で美しい仏像をガラス戸越に拝観して、八幡宮の裏へでました。そこから日本のナショナルトラスト運動のさきがけとなり、古都保存法第一号に指定された御谷の森(おやつのもり)・二十五坊跡を訪ねました。この地を宅地開発から守るために立ち上がった住民たちの力強さにおもいをはせました。

2時40分鎌倉駅解散。いくつもの見どころを通過した今回の山行。楽しかったです。ありがとうございます。

投 稿 者 新井 美江

十王岩からの眺め
朱垂木やぐら群
回春院への山道
大覚池と回春院
昼食風景
御谷の森(おやつのもり)・二十五坊跡

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