2025. 5. 27 九鬼山東尾根 B
山行名 九鬼山東尾根
山行日 5月27日(火)
リーダー 吉野 誠
参加者 19名(女性12名、男性7名)
コース 猿橋駅 ⇒ 朝日小沢バス停 → 深桂沢 → 深桂橋 → 東尾根 → 九鬼山 → 富士見平 → 池ノ山 →
札金林道 → 田野倉駅
歩行時間 5時間40分(休憩を含む)
コメント 山梨県都留市と大月市の境界に位置する九鬼山(くきやま 970m)は、リニア実験線が山頂直下の山腹を走行している山として知られているが、名前の由来は、百蔵山(ももくらやま)で生まれた桃太郎が、九鬼山に住む9匹の青鬼退治にやってきた山であると言う伝説が今でも語り継がれている山としても有名な山梨県百名山の一つである。
ネットで検索すると、「九鬼山は、富士山の絶景や自然豊かな登山道、そして歴史的な伝説が楽しめる魅力的な山です。 アクセスも良好で日帰り登山に最適なスポットとしておすすめです。」と紹介されていた。
九鬼山への登山は、一般的には富士急行線の壬生駅や田野倉駅を起点として、JR大月駅や猿橋駅へ下山するコースが数多くの登山ガイドブックに紹介されているが、本日は、猿橋駅からバスに乗り、九鬼山の東山麓にある朝日小沢バス停まで行き、その後、九鬼山の東尾根から登り始めて山頂を目指すミニバリエーションルートとHPに照会されていた山行企画。
本日は、日本列島の南から日本の東にのびる前線や、湿った空気の影響を受けて朝から曇り空でしたが、参加者予定者は誰一人欠席することもなくJR猿橋駅に集合。 その後、バスに乗り、朝日小沢バス停で下車後、2班に分かれて登山を開始した。
その後、しばらく舗装された林道を歩き、作業道と思われる山道へ入ると、大規模な土石流による山崩れと大規模な倒木の跡が現れたが、CLとSLの地形図による道読みを繰り返しながら多数の倒木を跨いだり、潜り抜けながら全員で前進。 そして、ピンクのリボンや薄い踏み跡が無くなり、急斜面で崩れやすい急登を、CLのルートファイティングを頼りに、落石や滑落に注意しながらクライミングを継続。 単独登山であれば、心が折れそうな急斜面を、全員で四つん這い状態で格闘すること約2時間20分、ようやく稜線の尾根筋に全員とも無事に到達。
本日のコースは、薄い踏み跡を期待して登り始めたが、土石流と大規模な倒木の影響もあり、途中で踏み跡を見つけることが出来なくなり、本格的なバリエーションルートによるクライミングとなり、ルートのない急斜面を、どの様にして地形を読みながら最適な登山コースを見つけるか、通常の登山コースでは経験できない大変貴重な体験をする事ができた。
その後、稜線の途中で昼食休憩後、少しのアップダウンを繰り返しながら九鬼山の山頂に到達。 本日は、朝からの厚い曇り空が一日続き、富士山は見る事ができないと諦めていたが、何と富士山の山頂には雲が無く、素晴らしい富士山の眺望が現れ、全員とも大感激。
山頂で集合写真の撮影後、富士急田野倉駅まで、途中にある富士山ビュースポットで繰り返し現れる富士山を楽しみながら、全員ともケガや転倒をする事もなく無事に下山した。
最後に、本日、予想外のバリエーションルートによる登山であったが、冒険心を満たしてくれる山行を企画頂き、安全な登山に努めて頂いたCLとSLの方々に、心より感謝申し上げます。
(注意)
本日のバリエーションルートによる登山は、単独では行くことの無いようにしましょう。 全く踏み跡のない急斜面のコースで、滑落と落石の危険があります。
投 稿 者 K.W
写真撮影者 K.W