2025. 8. 30~31  谷川岳 C 

山行名  谷川岳         

山行日  8月30~31日(土~日)

リーダー 吉野 誠

参加者  32名(女性22名  男性10名)

コース  (1日目)土合駅 → 土合山の家 → マチガ沢出合 → 一ノ倉沢出合 → 土合山の家
     (2日目)土合山の家→ 土合口駅 ⇒ 天神平駅 → 天神尾根 → トマノ耳 → オキノ耳 →天神平駅
          → 土合口駅 → 土合山の家

歩行時間 (1日目)3時間53分(休憩時間を含む)  (2日目)7時間44分(休憩時間を含む)

コメント 新潟県と群馬県の県境にある三国山脈の一山である谷川岳(オキノ耳1977m)。 周囲の一ノ倉岳、茂倉岳、朝日岳、万太郎山、仙ノ倉山、平標山(たいらっぴょうやま)などを総じて谷川連峰と呼ばれている。 登山ガイドブックには、「いずれも2000mに満たない山域だが、冬季に日本海側からの湿気の多い季節風が直接吹き付ける国内有数の豪雪地帯であり、季節変化の激しい山域として知られている。」と紹介されている。 

また、「一ノ倉沢(いちのくらさわ)などの谷川岳の岩場は、その険しさから剱岳(つるぎだけ)や穂高岳と共に、日本三大岩場のひとつに数えられ、ロッククライミングの聖地として、クライマーのあこがれの山である。」とも紹介されている。

【1日目】 8月終盤の異例の酷暑で、東海や関東を中心に危険な暑さとの天気予報のなか、JR上越線土合駅に参加者が集合。 土合駅下り線ホームは、日本一のモグラ駅で、地上まで462段の有名な階段を、写真を撮りながら、ゆっくり登ること約10分。

本日は、京浜東北線の事故発生に伴い、高崎までの電車遅延等も重なり参加者は、それぞれ迂回ルートを検索しながら、集合時間ギリギリで土合駅に到着となった。 その後、本日の宿舎「土合山の家」に立ち寄り、不要な荷物をデポ後、谷川岳一ノ倉沢出合までのトレッキングに、3班に分かれて出発。

宿舎から歩き始めて数分で、1941年(昭和16年)に湯檜曽川(ゆびそがわ)の下流への災害防止のために、群馬県で初めて建設されたアーチ式の「土合砂防堰堤(提高11m)」から落ちるダイナミックな水流を見ながら川沿いの樹林に囲まれた山道を歩いて、約2時間余りで一ノ倉沢出合に到着。

一ノ倉沢出合は、谷川岳東面にある「一ノ倉沢」の大岩壁の沢の入口部分のことを指しており、登山者や観光客が、一ノ倉沢を間近に見られる展望スポットになっていた。

ここから谷を見上げると、高さ約1000m級の断崖絶壁を真正面に望むことができ、参加者全員でその凄まじい迫力で圧倒される岩壁をしばらく展望した後に、集合写真を撮って宿舎への帰路についた。 

おって、今回、山行に当たって谷川岳について調べてみると、谷川岳が「魔の山」、「墓標の山」と呼ばれるようになってから、一番多くの人命をのみこんでいるのが一ノ倉沢の岩壁と多くの書籍に紹介されており、さらにAIアプリで検索してみると、1931年(昭和6年)から今年までに、既に八百数十名以上の方々が、命をおとして遭難されていると回答が返って来た。 本当に、一ノ倉沢は、優秀なクライマーを吸い寄せる垂直の岩壁の魅力と魔性を感じさせる何かがあると感じたトレッキングであった。

【2日目】 本日も昨日と同様に、気温が著しく高く熱中症になりやすい危険な暑さとの防災気象情報が環境省から発表されるなか、午前6時30分に3班に分かれて宿舎を出発。

宿舎から約15分余りの車道歩きで、谷川岳ロープウェイ駅に到着。 本日は、ロープウェイで標高1320mまで登り、谷川岳山頂まで標高差657mを登るお手軽な「ロープウェイハイク」と、当初は思っていた。

ところが、山頂までの天神尾根は、一部だけ古い木道があるが、残りのほとんどが太陽の直射日光を浴びて、小石や大きな石がゴロゴロしている登山道。 ロープウェイ天神平駅から約1時間弱で熊穴沢避難小屋(無人)に到着したが、同避難小屋からは、急な岩場やクサリ場が約10カ所も待っていた。 

特に、急な岩場には、尾瀬の至仏山(しぶつさん)の登山道で有名な黒く光り、濡れると滑りやすい蛇紋岩(じゃもんがん)が多く現れ、ロープやクサリ場が出現する度に、登り渋滞が発生。 さらに、本日は高温で無風の気象のため、頭や顔から汗はダクダクで、遅れる方々も発生したため、CLがゆっくり歩く4班を作って、CLとSLがフォローについた。

その後、山頂に近ずくに連れて、麓から上がってきた白い雲と冷気のお陰で、少し涼しくなってきたが、歩き出すと汗がダクダクの状態が山頂まで続き、ようやく1~3班は谷川岳山頂のトマノ耳(1963m)とオキノ耳(1977m)に、約3時間余り掛かって登頂した。

 最後に、今回、本企画をして宿舎や、登山後の入浴のための手配をして頂いたCLや、安全登山の為に、途中で体調不良の方と途中下山に付き添って頂いたSLの方々の皆様に、心より感謝申し上げます。                                                            

以 上

投 稿 者 K.W

写真撮影者 N.H、K.W、K.K

①土合駅と土合山の家
②お花と砂防堰堤
➂一ノ倉沢
④一ノ倉沢集合写真
⑤一ノ倉沢と電気自動車
➅乾杯の挨拶
⑦慰霊塔と天神平駅
⑧谷川岳遠景

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