2025.10.2 金沢八景歴史探勝 E

山行名  金沢八景歴史探勝 E

山行日  10月2日(木)

リーダー 北澤秀三

参加者  17名(男性4名 女性13名)

コース  金沢文庫駅―金沢文庫―称名寺―海の公園―野島公園(旧伊藤博文金沢別邸―野島山)―野島公園駅

歩行時間 5時間(休憩含む)

コメント 漸く酷暑から解放され、涼風を期待して景勝地金沢八景界隈を歩く山行に参加した。
京急駅から、まず日本最古といわれる武家文庫「金沢文庫」へ向かう。鎌倉時代、金沢北条氏が三代にわたり築いた武家文化は幕府滅亡とともに廃れてしまったが、金沢文庫の文化財は一族の菩提寺である称名寺に引き継がれ維持された。昭和に入り文庫は復興され、称名寺が護った国宝や重要文化財等は、現在の場所で神奈川県立金沢文庫の史料として公開されている。当日は文庫創設95周年記念「金沢八景みほとけ巡礼」の特別展が開催されており、貴重な史料を拝観できて幸運だった。金沢文庫を出てトンネルをくぐり隣接の称名寺へ至ると、阿字ケ池が静かに広がっていた。赤い欄干が可愛い太鼓橋を渡りながら、曼殊沙華満開の小島で水鳥や亀がのんびりくつろぐ風景に癒される。正面には、歌川広重が金沢八景に描いた「称名晩鐘」、金堂、釈迦堂がバランスよく建っている。境内で一休みした後、裏の金沢山(標高76m)から八角堂や北条氏墓所を巡る一時間ほどのハイキングを楽しんだ。

称名寺を出て海の公園まで足を延ばし、海風が心地よい東屋で昼食をとる。午後は、野島公園内にある「旧伊藤博文金沢別邸」を訪れ、海に面した広大な茅葺別荘を見学した。コースの締めに、広重の「野島夕照」に登場する海抜57mの野島山に登る。頂上には展望台があり、長い階段を登ると360度のパノラマが開けていた。晴天なら富士山を拝めるが、遠く海の向こうに鋸山、近くに逗子・鎌倉の山並みが見えただけでも満足だった。海風に涼を取りつつ歴史と景勝の金沢八景を歩く(一部登る)コースは期待以上に爽快で、充実した一日を過ごした。企画していただいたリーダー、参加の皆さま、楽しい時間を共有させていただきありがとうございました。

投 稿 者 奥村千秋
写真撮影者 参加者

①称名寺の晩鐘(金沢八景)
②称名寺太鼓橋前で全員集合
③野島公園内超レトロな別荘

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