2023.7.09~7.10 夏狩湧水群と忍野八海~石割山 Ⅽ

山行名  夏狩湧水群と忍野八海~石割山 

山行日  2023.7.09~10(日・月)

リーダー 東 弥生(濱田リーダーの代行)

参加者  16名(男性6名 女性10名)

コース  

1日目:十日市場駅-田原の滝-おいしがね-長慶寺-太郎次郎滝-山葵園-東桂駅=河口湖駅=忍野八海バス停-忍野八海-大橋荘泊

2日目:大橋荘-忍野八海バス停=内野-平尾山-石割山-石割神社-二十曲峠=河口湖駅

歩行時間 1日目:3時間   2日目:4.5時間   

コメン 湧水好きの濱田リーダーの代行を東が務めた。

 朝8時40分に富士急線十日市場駅に16人が降り立つ。富士急沿線でも群を抜いて、よく言えば静かな無人駅。トイレも自販機もない。おそらく参加者全員、初めて下車したことだろう。

 十日市場駅を起点に歩く夏狩湧水群は、素朴な集落の中の道をくねくねと抜けて行く中に点在する。脇を流れる疎水には音を立てて冷たい清水が勢いよく流れている。

 長慶寺と手洗い場には可憐な梅花藻がぴょんぴょんと水面に顔を出して咲いている。この時期ならではの光景だ。

 この湧水群の特徴は水の中から湧き出ていると言うより、岩の壁や火山岩から溢れ落ちて来る富士山の伏流水だ。40年くらいの歳月をかけて富士山頂に降り注いだ雨や雪が、平地までたどり着くそうだ。

 太郎次郎滝は民家の脇の細い道を下って行くと、いきなり視界がひらけて現れる。周りをぐるっと巡っている岩壁のそこここから、ざぁざぁという感じで水がしたたり落ち、なんでこんな人の来ないところに、と思うほどのスケールだ。

 冷気とマイナスイオンに包まれて、昼食をとった後はわさび園を見学。2年がかりで育てられたわさびは特上のわさび漬けになるそうな。その場で買うこともできた。日本酒や白ワインに絶品だらしい。「銀座日本山葵研究所」というネーミングは日本一という心意気からだそうだ。

 東桂駅から再び富士急線に乗り忍野八海へ。筆者が初めてこの地を訪れた40年前は、ひなびた里にそれはそれは美しい湧水の池が点在する、本当に素敵な場所だった。今は食べ物やが軒を連ね、池にはコインが投げ入れられ、外国人がわんさか押し寄せる有名観光地だ。

 天気も芳しくなかったので、翌朝また散策することにし、早い時間にその日の宿に入る。話好きのおかあさんと娘さんが切り盛りする民宿大橋荘は、お風呂もお布団も清潔で気持ちよく超快適だった。

翌朝6時から三々五々再び八海散策に出かける。前日と違い、誰もいない静かな朝日の溢れる池々を楽しんだ。鏡池には雪ではなく雲の帽子を被った煉瓦色の富士山がくっきりと逆さの姿を映していた。

 (10日の石割山はお手軽コースをとったが、猛暑だった)

投 稿 者 東 弥生

写真撮影者 東 弥生  中村 美春  佐藤 登

梅花藻
長慶寺手洗い場
太郎次郎滝で昼食
わさび園のおじさん説明
銀座は日本一の意味
大橋荘は忍野八海バス停至近
おかあさんといっしょ
鏡池に映る逆さ富士
お馴染みの石割神社