2023.7.30~8.02 白馬岳・雪倉岳・朝日岳 B
山行名 白馬岳・雪倉岳・朝日岳
山行日 7月30日~8月2日(日~水)
リーダー 村松 みさを
参加者 12名
コース 1日目:栂池高原ー天狗原ー白馬乗鞍岳ー白馬大池山荘
2日目:白馬大池山荘ー雷鳥坂ー子蓮華山ー三国境ー白馬岳ー白馬山荘
3日目:白馬山荘ー三国境ー雪倉岳ー朝日岳ー朝日小屋
4日目:朝日小屋ーイブリ山ー北又小屋=宇名月温泉駅
歩行時間 1日目:4時間40分 2日目:6時間10分 3日目:10時間40分 4日目:6時間20分
コメント
7/30
とにかく高山植物が多いと有名な白馬岳へ、花が咲き誇る時期に行ける!と浮かれていた。 栂池高原をゴンドラで上がり、栂池自然園登山口から入ろうとしたのは午前11時を回っていた。
山岳救助隊の方が私達12名にストップをかけた。登山開始時間が1時間遅いこと、昼からの天気が不安定なのは分かっているか? そして最後に「貴方達の年齢の方が一番多く事故を起こしている」と釘を刺されての出発。
今回は山小屋泊3泊、重いザックを背負い、気を引き締めて登る。けれど、皆、ザックが8?9kgはあるだろう。予定では約3.5kmの行程を3時間半だったが、雪渓も慎重に登り、白馬大池山荘には予定より少し遅く到着。これにより、縦走時の荷物の軽減の仕方を自ずと話し合った。
7/31
2日目は5:45に出発。朝日が雲から顔を出し、少し暑かった。この日の行程は白馬山荘まで約5.5kmを4時間。高山植物や山の景色を存分に楽しんで進む事ができ、憧れの白馬岳の山頂を取った!しかし、浮かれてはいけない。今回の山行のメインは3日目の白馬岳の登り返しから雪倉岳、朝日岳と登る約11.5kmを7時間半を予定している。
この日の夕方、重苦しいミーティングが行われた。明日の天気予報が悪いのだ。 朝4時の出発時の天気によっては来た道を全員で戻るとリーダーより言い渡された。雷の予報もあるので致し方ない。
8/1
3日目の朝4時、ガスっていたが、とにかく出発。早くも白馬岳の山頂前で雨。雨具を装着するも、さほど降られず。雪倉岳までの道のりは青空も広がり、素晴らしい花畑が広がり、山の絶景とコラボしていた。 北アルプスに来て良かった、と思っていたのは昼まで。そう、朝4時から8時間、重いザックを担いで歩いていたのにまだ朝日岳の登山口に着いただけ。すっかり足は重くなっていた。 「まき道を行きたい人いますか?」リーダーが聞いた。誰かが行くと言ったら全員行きかねない雰囲気だったが誰も何も言わずで登りに入る。 気持ちだけは山頂を取りたいのだ。急登続きなのは分かっている。短い休憩を何度も取り、疲労で怪我の無いよう登り、やっと着いた朝日岳の山頂。
3つ目の山が一番低いけど、この山頂が一番忘れることのできないものとなった。12名全員で登れた事が本当に嬉しかった。 朝日小屋までの降りも歩けば着くんだ、と気持ちが晴れ晴れしていた。この日の行程時間は10時間を超えていた。 そして、迎え入れてくれた朝日小屋の温かい持てなしに疲れは吹っ飛んだ。北アルプス最北の朝日小屋は噂通り、本当に素晴らしかった。
8/2
最終日、朝5時に出て日本海に向かって下山。昼頃、北又小屋に手配していたタクシーで宇奈月温泉へ。温泉に入って生き返った。ここで解散となる。
東京に戻ると、この日程の間に白馬岳で2人の方がヘリなどで救助されていた。
改めて、登山口の山岳救助隊の方を思い出し、3泊縦走という長い間、大変お世話になった村松リーダーに感謝申し上げたいと思います。(飯塚)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長いリーダーの経験の中でも本当に忘れがたい山行となった。順調ばかりではない登山がもたらす助け合いや信頼が山を深いところで印象付け、大きな感動となる。 みんなの理解と話し合い、励ましあいで全員が踏破できた喜びが朝日岳の山頂でさく裂した。 ロープを背負っていただき、率直な意見交換など皆さんに助けられました。
花は本当に素晴らしかった!飯豊、朝日連峰、北海道・・・ここは日本一!と思いました。
皆さん本当に有難うございました。(村松)
投 稿 者 飯塚 佐和子 村松 みさを
写真撮影者 飯塚 佐和子 村松 みさを