2024.1.27 鐘ケ嶽から大釜弁財天 C
山行名 鐘ケ嶽から大釜弁財天
山行日 1月27日(土)
リーダー 小泉 雪乃
参加者 31名(女性25名 男性6名)
コース 伊勢原駅=広沢寺温泉入口バス停―鐘ケ嶽―山ノ神分岐―大釜弁財天―見城山―日向山―日向薬師バス停=伊勢原駅
歩行時間 5.5時間(休憩含む)
コメント 登山に向かう途中のバスから降りて登山口を目指して一般道を歩く時の楽しみがある。それは各民家の庭を見ることである。特に日本庭園の趣を残したものが良い。今日、本格的な日本庭園は一般にはなかなか見られないが、よく山行で行く神奈川県、山梨県等では古い民家が残っていて、日本庭園風の庭が目を楽しませてくれる。一般に日本庭園は家屋との連続性があり、軸線を持たず、植栽も自然的であると言われている。今回の山行でもそういう家屋があった。門扉がなく、アプローチの土の歩道が左に誘(いざな)うように玄関に通じ、その両脇に稠密を避けて低木が植えられている。そして全体がきれいに掃き清められている。心が洗われるときである。
本題 当日はまさに快晴で極端に寒くなく絶好の登山日和であった。一行はリーダー以下31名、2班に分かれて出発した。バス停からしばらくはアスファルト歩きで、登山道からは結構な急登であった。途中で急に開けた場所に出た。覗きの松2代目の標柱があった。そこからは遠く相模湾が見え、当日の天気と相俟って一行から歓声が上がった。そこを抜けていくと浅間神社に至る急な石段がある。石段を下から見上げるとどこまでも続く感じである。こういう場合は意識を一点に絞るといいと聞いたことがある。今回は石段を数えて登ることにした。348段だった。本当の数はわからない。お参りしてすぐに出発、10分ほどで鐘ヶ嶽(かねがたけ)に到着した。
バス停を出発し約2時間の道のりであった。そこで各班に別れ、集合写真を撮る。皆さんの笑顔がいい。昼食はそこから少し離れた山丿神分岐点付近の陽当りのいいところでとる。30分ほどで出発した。その分岐点からの下り道は、急坂というわけではないものの、道が狭くて、鎖とロープが張ってあり、岩場もある気の抜けない箇所であった。アスファルトの林道に到着し、どっと緊張感が抜けた。そこで誰かが「え、もう終わり、今日は早く帰れるのかなあ」と呟くと、誰かが「あと2つあるよ」と言った。メンタル潰しだ。そこで一行はマインドを切り替えて見城山(みじょうやま)に向けて出発した。途中で、雨乞いのために祀られた大釜弁財天に立ち寄った。ここは川の岩石を巧みに利用したお社で、奥の院は腰をかがめなければ拝めないほど奥まったところにあり、そばには水が流れ、清浄な空気が漂っている。一行もお参りして身も心も清くした。(かな?)そこから七曲り峠を左に行き見城山に登った。頂上には案内板がある。室町時代からの武士の興亡が記されている。
先を急いで日向山(ひなたやま)を経て日向薬師(ひなたやくし)に到着した。見事な構えをしている。しかもその茅の量は圧巻である。以前茅葺屋根の修理の関係者から、茅葺職人が足りない、茅場が足りないと、聞いたことがある。どうにか、後世に残してもらいたいと思う。日向薬師を後にして、14時30分にバス停に到着した。出発5分前である。なんという匠の配分。
一言、今回の山行は、リーダーたちが事前に下見に行き、危険な箇所を見つけて一部変更したコースであり、無事に一行が「帰還」できたのもリーダーの賢慮によるものと感謝します。
投 稿 者 ヤマタノオロチ
写真撮影者 順ちゃん&ゴマちゃん