2024. 8.04 小山内裏公園から「せせらぎの道」D
山行名 小山内裏公園から「せせらぎの道」
山行日 8月4日(日)
リーダー 柏木 哲彦
参加者 51名(男性11名、女性40名)
コース 多摩境駅-小山内裏公園-戦車道路-西展望台-鮎の道-長池公園-トンボ池-長池見附橋-せせらぎの道-京王堀之内駅
歩行時間 4時間位(休憩含む)
コメント 危険な暑さが続く中、涼を求め「せせらぎの道」とやらを歩いてみたくなり参加する。多摩境駅に集合。歩き始めると程なくして、眼前に花と緑に覆われた小高い山が現れ行く手をふさいでいる。2本の太い道路が山を貫通し、一直線にこちらに向かってくる。多摩ニュータウン道路である。地形を利用した匠な開発に感心しながら石段を登ると、そこが小山内裏公園だ。
緩やかな木段を登ると尾根緑道に出る。有難いことにカンカン照りを深い緑が遮り、足元の土は腐葉土化し、ふかふかして歩きやすい。猛暑の街中とは別世界だ。春は桜の古木の花見コースでもある。聞けばこの緑道は「戦車道路」と言って、戦前、陸軍の戦車の走行テスト用に造られた軍用道路とのこと。しばらく歩くとその先には「鮎の道」とやらもある。昔、津久井で採れた鮎を江戸の町まで売りに行っていたという。歴史を感じながら公園を一周し、隣の長池公園に到着。広大な公園で、ここで昼食をとる。
午後は少しアップダウンしながら灌漑用のため池である「長池」まで歩く。ふと前方に目をやると、ネオバロック風のレンガ造りの優雅な橋が目に入る。シンメトリーの大階段を下ったところに人工の「築池」と「姿池」があり、その向こうに壁のように立ちはだかる巨大アーチ、これが今日の見どころ「長池見附橋」である。大正時代に造られた四谷見附橋の再建に伴い1993年、ここに移築されたという。時代を超えて周囲の建物と見事に調和し、格調高く美しい。突如出現した巨大構造物にしばし見とれる。
気になっていた「せせらぎの道」は、「姿池」から堀之内駅に至るせせらぎの流れに沿って続く緑道だった。最後は厳しい日差しの中、木陰を見つけながら歩き、堀之内駅で解散。自然と近代的街並み、歴史的建物との共存、思いがけず沢山の刺激をもらった一日であった。
投 稿 者 中澤 正子
写真撮影者 中澤 正子