10月12〜13日 富士山五合目 C
山行名 富士山五合目
山行日 10/12〜13(土~日)
リーダー 東 弥生
参加者 18名
コース ①富士山駅-浅間神社-馬返し-星観荘-6合目-星観荘泊
②星観荘-スバル五合目-奥庭-スバルライン三合目バス停-河口湖駅
歩行時間 ①3.5時間 ②4.5時間
コメント 楽しい楽しい1泊2日だった。浅間神社で安全登山祈願をした後は、馬がえしから歩く人のほとんどいない昔道。結構息の切れる登りが続く。紅葉にはまだ少し早い。まわりは樹海の端っこにあたる原生林。しっとり、ふかふかの苔が美しい。奥多摩や高尾山系の景観とはちょっと違う。
13時半に五合目と六合目の間にある星観荘に到着、荷物をデポして六合目登山口に向かう。山じまいの後なので、鉄の封鎖壁の横をすり抜けて行く。六合目は森林限界だ。ここから先は路面も違う。ゴロゴロとした火山岩の道が頂上へと向かっている。シーズンだと入山料納付をチェックされるところだ。でも今は鎖でふさがれ、登山客も誰もいない。雲が立ち込めて眺望もない。翌日のご来光に期待しよう。
15時には星観荘に入りゆっくり生ビール。そして要望の声に応えて小島YAMAP塾開講。ゆったりとした時間が流れる。こういう山行もいいもんだ。夕食の後には雲も晴れてお楽しみの星観察。小屋に人に頼んで表の電灯を消してもらうと段々目が慣れて来て、星観荘、その名のとおりまたたく星空。みんなで首が痛くなるほど観賞した。夏の星座と冬の星座の中間時期だが、山行手帖7月号で学んだ夏の大三角、ベガ、アルタイル、デネブも輝いている。しかしみんな星座のことをよく知っている。もっと勉強しとけば良かったなぁ。
そしてあとから知ったが10月13日はアトラス彗星を観察できる日だったのだ。みんなで歓声をあげた流れ星は、そんなすごい星だったのか?
翌朝は5時前に小屋を出てご来光を拝みに再び6合目へ。寒い! 厚手のダウンに冬用グローブ。ネックウォーマーに毛糸の帽子。日の出は5時45分。あいにく、まあるいお日様は雲でかすれ、指はかじかんでいたが、みんなで元気に万歳三唱。なんで万歳なんだ?
再び星観荘にもどり、朝食後にスバル五合目から奥庭へ向かって8時出発。スバル五合目にはどんどん観光バスがやって来て、国籍不明のインバウンド観光客が湧いてくる。さすがに登山客はいないが恐るべしフジヤマ。奥庭へは火山岩と低木の道。頭上に富士山、眼下に黒岳や三つ峠、河口湖を望む。昨日から眺めて来た景色を思うと高度を下げた奥庭展望台なんて、何てこともない。奥庭山荘で昼食のためにキノコ汁をテイクアウトした人もいる。テイクアウト用蓋付き器に入れてくれるが、お湯を捨てた水筒にも入れてくれる。これがびっくりするほど旨かった。おばちゃんが「キノコたっぷりいれとくね~」。キノコはほんとにいいダシが出る。
奥庭山荘から三合目までの道は深い森の中、誰にも会わなかったが、倒木が多く、跨いだりくぐったり、頭打ったり足ひっかけたり、なかなかタフな道のりだった。三合目広場で星観荘製のカルビ弁当を食した後、スバルライン三合目バス停で待つタクシーで河口湖駅へ。富士急ハイヤーのドライバーさん、「こんなところ迎えに来んのは初めてだよ」。
そして私たちは喧噪の河口湖駅で現実に引き戻され、それぞれ帰路についた。
投 稿 者 東 弥生
写真撮影者 小島 貴史 後尾友 紀子 東 弥生