2025.5.30-6.2 鳥海山・月山A
山行名 鳥海山・月山A
山行日 5月30日(金)~6月2日(月)
リーダー 三谷嘉章
参加者 4名(男性2名、女性2名)
コース 板橋=大平山荘(泊)=鉾立登山口―賽の河原―鉾立登山口=鶴岡市内(泊)=姥沢駐車場―月山リフト=リフト上部=姥ケ岳―月山―姥沢駐車場=銀山温泉(泊)―周辺散策=板橋
歩行時間 ①0②2③6④1時間
コメント
最初に登る鳥海山は、秋田と山形の県境にそびえ立つ独立峰。
初日に車窓から見えた姿はたおやかで、「あの山に登るんだ」と思うとテンションが上がった。
しかし当日は雨。さらに風速17メートル超の予報。「行けるところまで行ってだめなら撤退」と決め。早朝4時過ぎスタート。樹林帯を抜け雪渓に出ると風はどんどん強くなり時々吹き飛ばされそうになる。それでも重心を低く保ちながら一歩一歩登っていく。しかしあまりの強風によりリーダーが危険と判断し賽の河原で撤退を決めた。初めて経験した未曽有の強風。みんな悔しいながらも納得の表情だった。歩行時間はわずか2時間。距離も4㎞程度だったが、残雪期の雪山での強風の洗礼を受け、的確に撤退を判断し無事に帰還できたことは大きく経験値アップにつながった。(K)
散々な目にあった鳥海山だが、鶴岡市内に戻ってきたのは朝の8時。ファミレスで駄弁ったりショッピングしたり日帰り温泉のサウナで整ったり・・・。有意義(笑)な時間を過ごす。
しかしこの日のメインイベントは夕食だ。「アルケッチャーノ」地産地消の開拓者である奥田シェフ率いるイタリアンの有名店。絶妙な塩使いと過熱のみで庄内の海・山の恵みを巧みに組み上げた皿たち。その鮮烈な食材と繊細な技工はここでしか味わえない。今まで様々なお店に行ったがここまでの感動は経験したことがない。季節とその日の仕入れにより変わるメニュー。更に同じ客には同じ季節でも同じメニューは出さないという。まさに一期一会の料理を堪能した。
誰かがつぶやいた「鳥海山登りにまたこのお店来れるね!」(Y)
昨日鳥海山を撤退したので今日こそは登頂したい気持ちが高まる月山。まずスキー場のリフトに乗りゲレンデ上部へ。我々以外はほぼスキーヤー。アイゼン装着し急登を登る。強風が吹きつけるが昨日で経験値が上がり心に余裕がある。所々で雪渓が途切れるのでアイゼンの付け外しを繰り返して登って行く。
アイゼンが効かないほどの急斜面があり尻セードで一度下まで降りる。笹薮に突っ込み安全に止まる。そこから登り返して夏道に復帰した。雪渓が終わり石畳を登りたどり着いた先の神社と山頂は雪の静謐さにより品格さえ漂う荘厳な雰囲気。この時期に登頂出来て本当に嬉しい。
帰路は広大な雪渓を下る。ガスで方向がわかりづらいのでリーダーがGPSでルーファイし先導していく。最後は急峻な雪渓の長いトラバース。軽アイゼンでは時間のかかるトラバースだったが、途中何度か滑り落ちるも全員怪我無く下山した。まだ雪深い月山は達成感に満ちた山行となった。(S)
月山を終えて宿後泊先の銀山温泉へ。自分は知らなかったが観光地として有名な場所らしい。
のんびり温泉に浸かり食事も楽しんだ。夕食後に薄明かりの宿場町を散歩。風情があってとても良い感じだ。翌朝はコースタイム(?)90分の観光コースを散策。歩いてみるとちょっとした小山で汗ばむ程度の運動に。石碑や銅像を見たり、5分程ではあるものの銀鉱山跡の坑道を通ったりと面白かった。なかなか立派な滝を見つつ川沿いを歩き昨夜の宿泊街に出て散策終了。写真を撮りながらも60分で戻ってきたのはさすがA山行グループの速さ。良い山行の締めだった。
帰路は晴天。登山あるあるだ。(A)
投 稿 者 メンバー
写真撮影者 メンバー